Short Story

帽子
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「あ…」


休み時間、立ち上がろうとした自分の足元に帽子が落ちてるのが見えた。
このお金持ち学校ではちょっと以外な野球帽だった。


落とし物?


ひょいと拾いあげると、横から帽子を奪われた。
こんなことをするのはあの二人しかいない。


「ちょっと光、馨。それ落とし物だよ」
「「いいじゃんー」」


そういうと、光と馨は帽子をまじまじと見つめた。


うわぁ、こんなんじゃ持ち主も名乗り出せないよ…


「馨、野球帽似合うだろーな」
「えぇ! 光の方が絶対似合うって」


あぁ、始まった…


「ね、家に帰ったらかぶってみてよ。僕、光の帽子かぶってるのあんまり見たことないし…」
「いいよ。じゃあ、馨もかぶってね。それで写真、とろっか…」
「また思い出の写真が増えるね…」
「馨…」
「光…」


な、なんで帽子一つでこんなことに……。
けど、


「本当に仲いいよね」
「違うよ、ハルヒ」
「「ラブラブなの」」


苦笑を浮かべるものの、やっぱりうらやましいと思う。


そんな三人の側にある忘れられた帽子は、ほかでもない環のであった。




「鏡夜!! 俺の帽子が無いのだ!!!」
「知るか…」



end
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