1/1ﾍﾟｰｼﾞ目 部屋で本を読みながらくつろいでいると、光の歌が聞こえてくる。 曲は様々。 今は…ロンドン橋？ なんでロンドン橋…？ そう思うも、読書をするのには支障をきたさないくらいの声量なので黙っておくことにする。 今読んでいるのは、王女と庶民の恋愛話。 本来、こういうのは好きじゃないけど、あまりにも姫達が薦めてくるので読んでみた。 まぁ、一言で言うのなら……おもしろい。 急な展開になったり、予想外のことが起こったりするが、しっかりと筋が通っている。 しかも、ほどよくロマンチックであった。 あーぁ、なんでBGMがロンドン橋なんだろ… 苦情を言いに行こうとした時、歌がやんだ。 次の曲が始まった。 ―あ～いしてる ずっとずっと一緒に～ 時を歩いて 足を休め― な、何の歌？ それもはるかに声量上がってるし!! さすがに耐えられないと思い立ち上がる。 「馨～、おまたせ～」 「わっ」 歌を歌いながら光がお風呂場からでてきた。 全裸で。 「さ、始めよ…」 「バカッ! 早く服きてこーいッ!!」 僕の大声にびっくりし、光は後退りするようにお風呂場に戻る。 はぁ…、ロンドン橋のがまし…。 さて、すっかりロマンチックになってた気分を壊してくれた光をどうしようか…。 end [指定ﾍﾟｰｼﾞを開く] ＜＜重要なお知らせ＞＞@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
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