Short Story

あなたがほしい
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僕は読んでいた本を閉じた。
隣を見ると、馨がすやすやと眠っている。




あぁ、もうっ!




その可愛い寝顔を見てるとおかしくなりそう。
馨を、馨を襲ってしまいそうな自分が怖い。




別のとこで寝ようかな……。




そう思うのだけれど、体は素直。
一向に馨のそばから動こうとしない。




はぁ、ほんと僕ってだめだよなー。





とにかく眠りについてしまおうと目を閉じる。







その時、唇に何か柔らかいものが当たった。
驚いて目をあけると、にやりと笑う馨がいた。





「か、馨!?」
「へへ〜、驚いた? 急に目覚めたんだ」




うっ、わ。
何この展開?
誘われてる?




「ん? どうしたの、ひか」




馨が言い終わらないうちに、ぎゅっと馨を抱きしめる。




「ちょ、な、なにすんのさ!!」
「なぁ、馨。そろそろ、いい?」



僕の声の感じから感じ取ったのか、馨がビクッとする。
それを抑えるように強く抱きしめた。





「馨を抱きたいんだ……」






我ながらストレートな言葉だと思う。
けど、ストレートじゃなきゃ伝わらないから……。





「大丈夫、痛くないようにするから、怖くないようにするから……」
「……光」





僕を見つめる瞳が不安げに揺れている。









そして、馨は小さく首を縦に振った。


「……いいよ」












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