Short Story

ちょっと早いクリスマス
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朝、珍しく光に起こされた。

いつも僕が先に起きてるのに珍しいなぁ。

ぼんやりとした目で光を見ると、ニコニコと笑っていた。
服は真っ赤。


…真っ赤?



「おはよう馨、サンタさんだよ」
「なに、朝からばかにしてるの?」


冷たい目で睨んでみれば、光は慌てたように首を振った。


「違う違う!!」
「じゃ何? 僕はまだ寝たいんだけど…」


時計を見れば、まだ6時にもなっていなかった。

なに、ほんとに。
嫌がらせ?


「そう怒るなって。はい」


慌てて光が取り出したのは、絵本とかによくでてくるような箱。
いわゆるプレゼント箱だ。


ただ、でかい。
両手で抱き抱えてちょうどぐらいだ。


「本当はクリスマスに渡したかったんだけど、我慢できなかった」



へへへ、と笑いながら、開けてと促す光に曖昧な笑みを返し箱を開ける。


箱の中からは大きなテディベアがでてきた。



「わぁぁ、可愛い!!」
「本当?気に入ってくれた?」
「うん、ありがとうー」



中に入っていたテディベアは、キャラメル色をしていて、モコモコしてて、本当にかわいかった。



「クリスマスプレゼントだよ。だから真っ赤な服なの、即席だけど」
「ふふ、確かに」



服と言っても、本当にただ赤いだけのものだ。


けど、雰囲気をだそうとしてくれてたのはわかる。



あーぁ、なんか可愛いなぁ。



クローゼットからダークアッシュ色のテディベアを出してきた光の笑顔は、どんなプレゼントよりも魅力的で…


僕からもプレゼントとして頬にキス。







喜んでくれる?





ちょっと早いクリスマス






か、か、馨!?
襲っていい?

死ね。







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