1/1ページ目 「ねぇ馨、僕のこと好き?」 大晦日になったばかりの午前2時。 二人とも課題というつまらない物に追われていた時にふと、口から出た言葉。 答えは分かってるはずなのに不安になる。 馨は僕の方をちらりと見、無言で漢文の難しいプリントに目を落とした。 シャーペンをくるくると器用に回す馨が、なんだかはかなげに見える。 ねぇ、どうしてそんなに壊れそうなの…? 「無視しないでよ」 「言わなくたって分かってるでしょ」 淡々と言われると本当に傷つく。 なんだよ、最近、好きって言ってくれないじゃんか。 心の中でつぶやく。 「明日で年が変わるんだよ」 「だから?」 「その記念」 意味がわかんない、そう言ってほほ笑む。 馨はシャーペンを置き、僕を優しく抱きしめた。 腕から伝わる温度に涙が落ちそうになる。 あぁ、あったかい… 「もう寝よっか」 そう言って、馨は天使のように微笑み言った。 「キスしてあげようか?」 愛してるって 言ってよ 愛してるの言葉に何を恐れてるの? [指定ページを開く] <<重要なお知らせ>>@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
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