Short Story

君は単純で僕は…
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ある冬の日。
僕と光はお揃いのネックレスを買うために、高級アクセサリー店に行った。
そこで、小さいハートがついているシルバーのネックレスを買った。
お揃いだね、とその時は二人とも機嫌が良かった。
けれど、光は隣でムスッとしてる。


「ねー、光。なんなのさ?」
「別に〜、何でないよ」

そう言う光はあきらかにムスッとしていて…


もう、なんなのよ!!


僕は特に気にさわることはしていないと思う。
ただ、ネックレスを選んでる途中から、機嫌が悪くなった。


「…馨に触った」


光がボソッと言う。
僕は思わず、え、と返した。


「あの店員、馨にベタベタ触った…」


あまりのバカバカしさに、黙り込む。


そ、そんなこと!?


「あのー、光、それだけ??」
「それだけって何だよ!! 僕の馨なの…ん!!」


突然、怒鳴る光の唇に自分の唇を強く押しつける。
更に深くなるよう、どんどん押しつけた。
しばらくしてから、光から唇を離す。


「……か、馨?」


光が顔を赤らめて僕の顔を見てくる。
そんな光の唇に指をそえ、優しく囁いた。


「…僕が光以外の人とこんなことすると思う?」


途端に真っ赤になる光の顔。

あぁ、なんて単純で可愛いのだろう。
でも、そんな光を見て嬉しくなる僕も単純なのだろう……。






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