Short Story

灯りをくれて。
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午後二時。
灯りがないから、周りが全く見えない。
隣に光がいることだけしか分からない。


あぁ、寝れないなぁ。


心の中で呟く。
言葉にすると、光が起きそうだからだ。


昼寝なんかするんじゃなかったー!!


後悔する。
あぁ、怖くなってきた……。


「ん…かお、る」
「え…」


ね、寝言?
ど、動揺しちゃった…。


光の方に目を向ける。
動いた気配はなかった。
ふぅ、と胸をなでおろす。ふと、光の頬に手をそえる。


ねぇ、どんな夢を見てるの?


心の中で問いかける。


光は夢でどこにいるの? 誰といるの? 僕といるの?


「ねぇ…光……」


「ん…か、馨?」


しまった!!
手をパッとのかす。
が、その手は光によってつかまえられる。


「あ、ひか…る」
「馨!! どうしたんだよ!!」
「ごめ…、起こしちゃっ」
「何で寝てないんだよ!!」


うぅ、と光に抱きつく。


ダメだって…。
そんな…声で心配されたら……


甘えてもいいの??
ねぇ……

「光、ひかる…」
「馨、落ち着いて。ねぇ、寝れないの?」
「うん…、ひかる、光…一緒に寝よ…」
「ごめんね、先に寝ちゃったから…」「そ、だよ…ひ、光のバカ…」
「ん、ごめん…。ほら、横になって、ぐっすり寝なきゃ…ね?」
「ん、光、おやすみ。絶対、先に寝ないでよッ!!」
「うん……おやすみ」








…あぁ、ごめんね。
自分でも分かってる、ワガママ言ってるって。
けど、ごめんね、今は甘えたい。
たまにはいい?








「光……ありがとう」








僕の心に灯りをくれて、


ありがとう。







――――――――――――200をふんでくれた耀様へ
遅くなってごめんなさい↓↓
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