**ちょこちょこ此方にログとして小説を書きこみます。

たまったログは、小説ページに纏めて掲載します!!



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◆4/28^23:25:24
うちは兄弟+学園パロ

part4.

***

「今日はやけに遅いんだな」


ダイニングキッチンで朝食の後片付けをしていると、背後から訝しげな声音で話しかけられる。
振り返れば、眉をよせた制服姿の弟がそこに備え置いてあるテーブルに座るところだった。


「あ…ああ、今日は寝坊したんだ。

…お早う、サスケ。」


訝しい表情をしたサスケに、何故だか心の内に燻ぶる熱を気取られた様な気がして咄嗟に誤魔化し、イタチは食後にと淹れたコーヒーを手渡せば、首を傾げ渋々といった様子でサンキュと彼は受け取った。



「また父さんと母さんは帰って来ないのか…」


コーヒーが入っているカップに口を付け、サスケはテーブルに置いてあった紙に目をやる。
それには『しばらく帰れないので』と簡素に書かれていた。


「許してやれ、サスケ。

 父さんも母さんも俺達のために働いているんだからな」


「言われなくてもんなこと分かってる。

 つーか、今更だしな」


…確かに今更な話だ。

今の状況になって三年は経つが、それもこれも全ては俺達のために、と汗をかいては働いているのだから文句は言えない。
三年前とは言え、幼さが残るサスケにとって両親と逢えない日が続く事は耐え難かっただろう。

だが、サスケは小言を言わず、涙も見せなかった。


「フフ、成長したな」


だから、自然と弟の成長に関心していると、サスケから思わぬ言葉が返ってきた。


「からかうなよ。

―――それより、どうしたんだ?」


今日は何か変だぜ、兄さん。とサスケは言う。
その言葉に一瞬ドキリとしたが、サスケにイタチの燻ぶる思いは気がつかれていないようで。
一体何が変なのかと聞き返そうとすれば、意思を読み取ったかのように“それ”と言ってイタチが着ていたシャツを指さす。



「ボタンかけ間違えてるし、ネクタイ緩んでんぞ。」


「―――本当だな…」


視線を降ろすと、二つもかけ間違えたボタンに、締めたとは言えない程緩んだネクタイ。


(指摘されないと気が付きもしなかったとは)



慌ててボタンをかけ直し、ネクタイを締めているイタチであったが、その時サスケの眼差しが鋭いものに変わった事に気付きはしなかった。


「にしても、そこまで気が抜けてる兄さんは珍しいな。

 声かけた時も心此処に有らず、って顔してたぜ」



「…そうか?」


「……」



「? サスケ」



「何か隠してる事があるんじゃないか?」



「―――!?」


視線を上げたイタチは、サスケの目を見た後に身体が強張るのを感じ、おもわず息を飲む。


再び心臓が激しく鼓動を刻んだ。

声を発せずに、ただじっと訝しるサスケを見ていると、



――――♪



突然サスケの携帯が鳴りだした。

彼には似合わない軽快なポップ調の音楽にイタチは不意を突かれ失笑し、身体の強張りなど吹き飛んだ。


「笑うなよ」とポケットから携帯を取り出し、画面を見た途端にサスケの表情は和らいだ。


嗚呼、どうやら最近付き合い始めたとか言っていた彼女からなのだろう。


「俺、先に学校行くから。

……兄さん、しっかりしろよ」


返信のメールを送ったサスケは、“じゃないと、仕舞には怪我をするぜ”と言い残して、重たげな鞄を持ち慌てて家を出て行った。



静まり返った家の中に、佇むイタチ。

しかし、彼の内ではけして鎮まらぬ燻ぶりがあった。
未だに正体が見えない気持ちに、いつ何時この身は焦がされるのだろうか。


「しっかりしろよ、か」


サスケの言葉を反芻すると、思わず苦笑がでた。


その通りだ。
いつまでも女々しく悩んでいた所で解決する訳でも無し、ましてや自分らしくない。


大きく深呼吸をして荒れた心を落ち着かせると、ある思いが浮上してきた。
根拠はないが、確信できるもの。


――――もう一度
あの子に逢えば、きっと何かが分かるはずだ。と



*****
ちょい解説入り。

さてさて、話の方向性が全く見えなくなってきた(笑)
嗚呼、神様!仏様!
どうかこの哀れな私に文才をっ、文才を下さい!!
……取り敢えず、この作品の兄さんは、恋愛に全く疎いという設定。
恋心を知らない兄さんの成長ぶりを書けれたらなぁと思っています。
あ、もちろんサスケはサクラちゃん溺愛です

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◆4/23^23:43:32
うちは兄弟+学園パロ

part 3.

***


―――俺は、夢をみた。
とても不思議な夢を…



ピピピ、と目覚ましが鳴る。

時刻は六時。

目覚ましの音を止めて、身体を起こす。

寝惚け眼で部屋のカーテンを開ければ、まだ薄暗い空に陽の光が差し込もうとしていた。


いつも通りの朝がやってきたはずなのに、どうしてだか胸が騒ぐ。
ドクドクと心臓から全身へ血を送るための鼓動が煩わしい。


足元がふわふわと浮遊感に苛まされ、未だ夢を見ているのではないかと錯覚させる。

しかし足の裏でひんやりと冷たい床の感触は、そんな夢見心地な思いを容赦なく突き放す。


変わらない一日の始まりの筈が、今日で全てが一転してしまったかのように感じた。




夢にまで現われた彼女。

彼女のあの笑顔が、彼女との出会いが、この胸を掻き乱す。

彼女の事を思い出す度に、ツキリとあるいはドクリ、ドクリと痛む胸。


今まではこんな事はない。
もちろん、経験した事もなかった。



だが、けして不快な気分という訳では無い。



(何故これ程までに俺は彼女のことに執着するのだろうか。)



不可解な胸の燻ぶりを抱きながら、イタチは制服に身を包み自室を出た。


***

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◆4/6^22:49:10
うちは兄弟+学園パロ

part 2.

***



今まででどれだけこの言葉を聞いただろうか。
多分、両手の指折りでは足りないだろう。

『私ね、うちは君の事が好きなの』
だから、お付き合いして欲しいの。と、言う彼女達。


真剣な眼差しで、あるいは今にも泣きだしそうな眼差しで身体を強張らせながら、彼女達は俺の応えを待つが、


『すまない、俺は君の気持に答えられない』


そう言い返すたびに俺は彼女達を傷つけてしまう。

彼女達を嫌っているからだとかではないが、どうしても首を縦に振ることが出来ない。


―――ただ、本心から愛しいと思える相手がみつからないからだ。


以前同級の友人にそう話した事があるが、それを聞いた友人はだからお前はいつまでも騒がれる対象にされるのだと嘲笑った。


相手を傷つけたくないと思っているのなら、純情ぶっていないでさっさと適当に異性の一人や二人とくっついてしまえば、その気持ちも変わるんじゃないか、と。


…正直、冗談じゃないと思った。


傍から聞けば確かに自身の我儘な主張だと捕らえられても仕方がないと思うが、そんな事はあってはならない事だと俺自身が拒絶する。


生半可な気持ちで付き合っても互いに満たされないだろうというのが、俺の弁明だ。


頑ななその姿勢に友人達も呆れて『だからお前は鈍いんだ』と呟いたが、俺は未だに何が鈍いのか分からないままである。


厳格な父の姿に自分も似てきたのだと気が付き、流石は親子だなと溜息交じりに呟いた刹那。


あの図書室で逢った彼女の笑顔が脳裏に浮かび、俺は唖然とした。


―――どうして、どうしてこんなにも君が…





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◆3/25^23:02:11
☆アンケートより。
うちは兄弟+学園パロ

part 1.



放課後。

イタチはいつも図書室に立ち寄って、その日に学習をした範囲の復習と次に備えての予習をする。

もうすっかり俺の定位置になってしまった一番奥の窓際の席。

そこは本棚に囲まれるようにして配置されているためか少し薄暗く、狭いのが難点だが、必要とあらば手を伸ばせば本が取り出せ、尚且つ何者にも邪魔はされない。

規則正しく並んでいる本棚の間を通り、奥へ進む。

今日も此処で閉館時刻になるまでその場所で勉強をする。


―――筈、であったが…

そこには何冊も積まれた資料に囲まれ、その中で視線をノートに落とす桃色の髪の女子生徒がいた。

イタチは誰もいないと思っていた場所に誰かがいた事に驚き、呆然とその場に立っていると、女子生徒は弾かれた様に視線を上げてイタチを見上げる。


「あ…」


その時、開け放たれた窓から彼女の髪を撫でるように風が吹き、桜の薫りに似た爽やかな匂いがイタチの鼻腔を擽った。


「すみません…、ここ、使いますよね?」


そう言って彼女はそそくさと机に広げたノートを片づけようとする。


「いや…構わない。
―――そのまま使っていてくれ」

高々と積み上げられた資料と机いっぱいに広げられたノートを見て、席を譲ってもらう事に申し訳なく思い、彼女を制止させる。

ありがとうございます、と屈託のない笑顔を見せた彼女に、イタチは自然と口元が緩まったのを感じた。


資料だけ携えて他の席に行こうと考え、棚に目を向ければ丁度自分が探している分野の資料だけごっそりと無くなっており、まさかと思い彼女を振り返ると案の定机の上に積まれた資料がお目当ての物だった。

どうしたものかと一瞬考えたが、真剣な面持ちで資料と向かい合っている彼女を目の当たりにして、仕方がないか…とイタチは踵を返して帰宅する事にした。


(あの資料を見ていたという事は、彼女は医療の道に進むのだろうか?)



そんな事を思いながら、先程見た彼女の顔が暫くは頭から離れなかった。



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